人は、なぜそれ(ラジコン)を買うのか。安いから、質がいいから。
そんなまっとうな理由だけで、人は行動しない。
そこには、より人間的で、深い原理が横たわっている。
ここには、その原理が描かれている。
チョンマゲがラジコンというエンタメの形を借りながら。
参考文献)ヘンテコノミクス マガジンハウス社
さて、みなさんラジコン最高でござるか?
ラジコンをこよなく愛すRC侍のチョンマゲです。
この企画は、ラジコンを通して
行動経済学を学んで少しだけ賢くなっていくという挑戦的な内容です。
ラジコンをテーマにしてますが、それを自分の消費行動と置き換えてみてもらっても良い内容になってます。ラジコンを知らない人は、これをきっかけにラジコンを知って遊んで貰ればありがたき幸せにござる。
ラジコン×行動経済学とは
そもそも行動経済学とは
今までの経済学は、「人間は必ず合理的な経済行動をするもの」という前提で構築されてました。
ところが、私たちは、それでは説明できない非合理なふるまいを多くしてしまいます。行動経済学とは、従来の経済学では説明できない人間の経済行動を人間の心理という視点から解明しようとする新しい経済学です。
それが良いか悪いかではなく、非合理な行動を起こしそうなときに、知らせるためのものとして気付きがあれば、ありがたき幸せにござる!
なんでラジコンで?
ラジコンホビーと聞いて何を連想したでござろうか?
おじさんの趣味?
キッヅのおもちゃ?
オタクの趣味?
ちょんまげはラジコンを
作る!眺める!走らせる!仲間と遊ぶ!競う!
シャレオツモータースポーツとして推奨しているでござる!
たとえば、チョンマゲなんかでいうと、タミヤから発売されているエントリーモデルの定価が1万円もしない2駆バギー、レーシングファイターに改造を改造を重ねて気づいたら周辺機器なんかも含めると総額10万円以上は軽くつぎ込んでしまっています。
もし10万円あれば、もっと早くて性能の良いハイエンドバギーを手にすることができたのござる。まさに非合理でござる!
なぜこんなことになるくらいハマってしまっているのかをラジコンを知らない人は、これをきっかけに知って一緒に遊んでこの楽しさを共有できればありがたき幸せにござる。
それぐらい、合理では判断できないくらい楽しいってことでござる!
感応度逓減性(かんおうどていげんせい)
わかりやすく動画で紹介してますが、感応度逓減性とは、
WIKIによると、 利益や損失が参照点から離れて大きくなるにつれて、その利益(損失)一単位に対する満足感(不満度)が段々と減少してゆく性質のことをいう。
わかりやすくいうと、同じ割引額でも、母数の価格が違うと価値が違う様に感じてしまうことでござるな!
ハロー(後光)効果(はろーこうか)
これもWIKIによると、ハロー(後光)効果(はろーこうか)とは、社会心理学用語でもあり、ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。
簡単にいうと、学歴や肩書きがすごい人は、なんかすごい!とそれを根拠に思い込んでしまうことでござるな!
メンタルアカウンティング
無意識のうちに、入手方法や状況に応じて本来の金銭価値とは異なる独自の優先順位をつけることがあります。このような心の動きを行動経経済学では、「心の会計(メンタルアカウンティング)」と呼んでいます。
ビンテージのRCとなんとか限定モデルが価値が高いってのもこれで説明できるでござるね!
アンカリング効果
アンカリング効果とは、最初もしくは同時に提示された特定の特徴や数値(価格)、情報が印象に強く残ってしまい、意思決定や判断に影響をおよぼす傾向のこと。
同じラジコン同じ値引額になった価格でも、普段の販売価格が高い方で買ってしまうこと、あるでござる。
ラジコンとは非合理な振る舞いと心の動き
まだまだ、今までの経済学では説明できない非合理な人間の振る舞いや心の動きはたくさんあるでござる。
最後に、一部ですがいくつかをラジコンを通して紹介します。
まず、このラジコンを見てください。タミヤから発売されているレーシングファイター(DT-03)という2駆バギーのエントリーモデルです。
安くて、丈夫で、よく走るで有名なマシンでござる。
ちょんまげは、このマシンで遊び始めて数年、改造に改造を重ねてきたでござる。振り返るとこの道のりは、非合理な行動の連続でした・・・
フォールコンセンサス
ラジコン初心者には絶対に2駆バギーが最適だと勝手に信じ込んでいる
自分の意見を一般的で適切であるものとし、それ以外の判断をするひとを非常識だと思い込むこと
利用可能性ヒュースティック
DT-03がコスパが最強だと知って信じて止まない
たまたま、自分が以前に見聞きして頭に思い浮かべやすかった事柄に影響されること
決定回避の法則
欲しいパーツがあってお店にいったら種類が多すぎて決められない
多数の選択肢を持つことは、自由の象徴のように思われますが、実際には多すぎる選択肢が生む迷いや戸惑いが、決断を遠ざけてしまうこと。
極端回避性
ダンパーオイルの硬さが決められずあえて真ん中あたりを選んでしまう
3段階の選択を迫れらると、一番上や下という極端な選択を回避して無難な選択、つまり真ん中の選択肢を選ぼうとする傾向。
確実性効果
コスパを無視して、フルオプションの完全装備にしてしまう
完璧さに対して、過剰に反応するがあまり費用対効果を無視して100%にすることに固執してしまう効果のこと。
認知的不協和の解消
あえてお金のかかる趣味のゴルフなんかと比べて安心する
心に沸き起こる、不協和(いやなこと)を解消するために、時折心にもなかったことを言動をして心のバランスを取ろうとすること。
確証バイアス
マシンセッティングが自分の直感が正しいと疑わ無い
まず、直感で正しそうな答えを発見すると、その答えに飛びつき、さらには固執し、他の答えの可能性を排除してしまうこと。
サンクコスト効果
そのDT-03に費やしたお金と労力を考えたら後にひけない
採算の合わない事業に対して、今まで使ってきたお金や労力を感がると止められず、どんどん深みにハマっていく現象のことをいいます。サンクコストとは、埋没費用のことです。パチンコなどのギャンブルも似た効果があります。
ラジコンとはいとをかしなホビー也
これらの振る舞いや心の動きを経て、
ちょんまげのDT-03はこんなフォルムになっています。
行動経済学の研究によって、私たちの普段の生活の中で非合理な行動をしそうな時、私たちに注意を引き、気づかせるものになれば良いと考えられています。
今後も行動経済学はお金儲けのノウハウや、ストレスや不正、非合理な損といった様々な問題解決に活用されていくと思ってます。
このシリーズを通して、ちょんまげがお伝えしたかったこと
それは、
ラジコンホビーはまさに非合理の連続
しかし!そのプロセスこそ
プレジャー、プレシャス、プライスレスタイム!
後悔のかけらもないでござる!
非合理こそ正義!
ラジコン最高でござる!
ラジコン面白そう!と思った方はこちら
非合理を正義とするラジコン!
チョンマゲがあなたをラジコンワールドに誘うでござるよ!
(参考文献)ヘンテコノミクス
ここまでに、紹介した、マガジンハウスから出版されている「ヘンテコノミクス」というマンガが非常にわかりやすく解説されていたので、そちらを参考にしながら、シリーズ化していきたいと思います。行動経済学の入門書みたいな位置付けなので、小学生高学年であれば、理解できる非常に楽しい内容の本です。
さらに真実とは?を学ぶのにおすすめの本でござるよ!
ファクトフルネス
予想通りに不合理
非合理の塊!
趣味の極みで、ごさりまする!
非合理の向こう側!でござるよ!