2015年 春 ラジコンを買った。
「タミヤCC-01ウニモグ425」
これが、私の初めてのホビーラジコンで「俺のラジコン」だ。
大人になって自分で稼いだお金で、買って、作って、完成して、近所の公園で走らせた。
初めてのラジコン走行を初めて撮影してみた動画
ただ公園で走らせただけで、誰が見るわけでもないだろうが、後日YouTubeに動画をUPしてみた。そのプロセスすべてが楽しかった。

ラジコンをやる人すべてにきっかけが当然ある。
子供の頃にやってたから、友達に誘わたから、子供がやり初めたから、車が好きだから…など
私のきっかけも平凡そのものだ、少し幼少の頃のラジコンの思い出に遡る。
ラジコン、幼少期の思い出
世代でいうと、80年代のラジコンブームとそのあとのミニ四駆ブームのちょうど間に少年時代を過ごした。周りの友達の影響もあるが、ラジコンもミニ四駆にもどっぷりとはまることはなかった。
興味がなかったわけではない、ラジコンには強い憧れがあった。
近所の公園で、小学生高学年から中学生くらいの少年が恐らく赤いホットショットを走らせていた姿は今でも鮮明に記憶に残っている。

まだ、小学生低学年だった私は、もちろん貸してくれるわけがないそれを興味津々にそれを眺めていた。
その力強い走りとフォルムすべてがかっこよかった。昔は今ほど子供の娯楽は少なかったこともあり、その衝撃たるや相当のものだった。近くで見たいのでドンドン近づいた。
「おい!そこ邪魔だからどけや!」ボカっ
私は蹴られて泣いた。
その痛みよりも、「お前にはまだ早い、入ってくるな」と強烈に線が引かれた憤りからくる悔しさだったと思う。
それ以来、時々遠くから目を凝らしてラジコンの走行をただただ眺めていた。
後日、サンタクロース(親)に相当ねだってラジコンを買ってもらうことになった。
もちろん「赤いラジコン」としか伝えられず、中学生のラジコンが「タミヤのホットショット」であることも、それが「ホビーラジコンで自分で組み立てなければならない」ことも知らなかった。
仮に「タミヤのホットショット」と正確に伝えれたとしても子供のおもちゃには高価すぎて、買ってもらえなかっただろう。
こうして12月25日クリスマスの朝に枕元にあったラジコンは・・・

ニッコータイフーン
このニッコーのタイフーン1/14だった。
「なんか小さいし、ちょっと形も違う」
さらに走りも力強さも物足りなかったが、そこまで残念でもない念願の「ぼくのラジコン」を手に入れてこれはこれで嬉しかった。
バッテリーではなく乾電池で走るもので、その乾電池がすぐなくなることもあって走らせる機会が少なかった。
さらに、プロポの電源をつけっぱなし放置の電池切れでスイッチが入らず壊れたと思ってそれ以来、走らせることはなかった。
子供特有の手に入れてしまった時点で興味を無くしたのか、まだ遊び方をよく知らなかったのか、はたまた、テレビゲームなど遊ぶものが増えて優先度が下がったのか、それからラジコンで遊びたいと思うことはなかった。
それから月日は流れ、話は現在に戻る。
憧れのタミヤのラジコンとの再会
社会人になって、永遠に持ち続けるであろう少年の心を熱くするものを慢性的に探していた。それが、スポーツだったり釣りだったり、キャンプなどアウトドアだったり、レゴやプラモデル、ゲームなど色々とあって試してはみたものの、熱中度の高まりの低さと継続性のなさでどれもそこまで熱くなることはなかった。
そんな時、Amazonをふと眺めていると、「タミヤのラジコン」が目が入った。
直感的にこれだと思った。よし買おう。決断に至る気持ちは早かった。
ただ、まったく何もわからなかった。組み立てることはイメージしていたが、何が必要なのかもわからなかった。色々と見てみると組み立て済み(XB)もあったが、それでは今の私に意味がない。
レビュー見たり色々と調べていると情報の多さにわけがわからなくなってきたので、とりあえず帰りにRC情報誌の「ラジコンマガジン」を買って帰ることにした。
当時の私に言いたい。いろんな情報をネットで漁るなら、まず全てのラジコンについての情報が網羅されているこれを01から読めと。後から見つけて目から鱗とはこのことだった。

さて、そんなことを知りもしない私は、帰宅して、ラジコンマガジンを早速中を開いて見た。当然、半分以上の言葉の意味がわからかったが、そこに載っているRCを見ると気持ちが高ぶった。
読み進めていくと、モノクロページに目が止まった。ラジコンの広告ページだ。
これほど、意味のある広告ページはあまりないと思う。
そのラジコンの広告一覧載っているページを穴があくほど見た。
この中のどれを買うか。CC-01ウニモグ425に決めた。なぜか?理由はない。
ただ、当時の思考回路でいうと、オンロードかオフロードでの分岐で、幼少期の記憶「ホットショット」が頭にあったのだろう、オフロードに決めた。なぜバキーにいかなかったのか?これだけが思い出せない。
明らかなのはかっこよかったから、なんとなくよくわかってないが、この無骨なフォルムとシャフトドライブ4WDが強そうな感じがする。だそれだけだ。
今となっては、初心者にはややハードルの高いマシンだったと思う。
ふと、その広告主の住所に目をやった「秋葉原」
無理なく直接行ける距離だ。
一人で秋葉原!ラジコン購入の儀
仕事帰り「RCアドバイザーチャンプ秋葉原店」に行くことにした。
※チャンプ秋葉原店は現在、残念ながら閉店となり、相模原店に集約されています。理由を聞くと、家賃高騰による撤退とのことでした。ラジコン人口増と活性化を切に願った瞬間でした。

自宅とは逆方向にある秋葉原に向かった。深呼吸をして店にはいった。
ありとあらゆるラジコンとパーツだらけでまさに夢の世界。目当てのCC-01 ウニモグ425もすぐ見つけた。心が踊った。
しかし、シャーシ本体の他に何が必要で、どれが良いのかがさっぱりかわからない。勇気を出して店員さんに聞いてみることした。やや俳優の温水さんに似てやさしそうな雰囲気だった。
私「あの、ラジコン入門で、このウニモグが欲しいのですが、他は何が必要ですか?」
店員さん「あ、ウニモグ?いいですね!うちはビギナーセットてのがあるからそれを説明しますね」
やっぱり優しかった。初心者にとって、「素人が?」的な感じだったらどうしようと思っていたのでかなり安心した。
そして何より、CC-01ウニモグをチョイスしたことを肯定されたがことが嬉しかった。ウニモグを走らせるまでに必要なものを事細かに教えてくれた。
さすがRC「アドバイザー」が屋号についているだけあるなと思った。
ついに初ラジコン タミヤCC-01をGET
こうして、CC-01のシャーシ、プロポセット、バッテリー、ベアリング、塗料、工具を買った。あと、早いモーターが良いんだという根拠のないスポチュンモーター。
帰りの電車ではかなり荷物が重かったが。心は軽かった。
まわりの同じ年くらいの疲れたサラリーマンもちらっと袋からのぞいてみえる「俺のラジコン」を興味深そうに見てくる。
心の中で「いいだろ、俺、ラジコン買ったんだぞ」と何度か呟いた。
こうして、私はとうとう「俺のラジコン」を買った。
帰宅して、箱を開けた時の喜びは忘れることはないだろう。
さて、ラジコンの入門にして、やや複雑でスピードを出すにはデリケートな作りのCC-01をチョイスしたことは結果的に間違ってはいなかったと思っているが、残念ながら当時の私はラジコンはただ爆走するものだと理解していた。
CC-01はスケールロッククローラーとして遊んだりカスタムするのに優秀なマシンだが、この知識の無さからくる勘違いがラジコン沼の序曲で、ラジコンが最高になる理由だとはその時に知るよしもないが、これが私のよくあるごく平凡なきっかけだ。
次回!


コメント
面白いでござるよ~
ありがたきしあわせにござる!
どのページも、ワクワクするでござる。
やはり、ラジコンはおもしろかったでござるw
なんて喜ばしき言葉!
有難き幸せにござる!